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2014年9月

2014年9月27日 (土)

記号

企画を書く時に、

タレントさんの例として、
「例えば蛭子さんとか」と、蛭子さんの名前を書く事が多い。
その度ごとに
「蛭子さん、お好きですねぇ」と言われるのだが、
勿論、好きは好きだけど、
そんなに蛭子さんにこだわっている訳ではない。
蛭子さんはあくまで企画を説明する為の記号なのだ。
そこに、今最も旬な人や
MCクラスのタレントさんの名前を書いてもいいのだが、
その人がやればそりゃ面白くはなるだろうが、
その人じゃなかった時の落差が大きい。
ましてや
自分はあまりタレントさんと接点がないのに、
そこに名前を書くのはどうしても引け目を感じてしまう。
蛭子さんにしておけば、
企画をそれ以上でも以下でもなく、
等身大で冷静に判断する事が出来る。
だから、毎回、蛭子さんなのだ
(といっても、蛭子さんの爆発力はスゴいんだけど)
といった話を、
先日、(テリー)伊藤さんと雑誌の対談で話したら、
「そうなんだよな。
  お前、昔っから、
  タレントの名前が入ったネタは出さなかったよな」
と言われ、
自分の中で頑に守ってきたルールを、
この人は気づいていてくれてたんだとちょっと嬉しかった。

2014年9月25日 (木)

体当たり

あれはテレ朝55周年特番の会議の時だったから、

おそらく今年の1月もしくは昨年末の事だったと思う。

総合演出の加地君が、

「昔のテレ朝のバラエティの素材を掘り起こしてみたら、

 たけし軍団の体を張ったネタが今見ても面白かった、

 くだらなくて、画で笑えるものが、

 今こそ必要なんじゃないか」

確かそんな事を話しだした。

それがきっかけで

『アメトーーク』流にアレンジされて生まれたのが、

3月27日放送の

「第1回芸人体当たりシミュレーション」。

ここにはいくつかの意味がある。

今のテレビは気がつけば、ひな壇トークだらけ、

タレントさんを

何かとくくるようになってしまったのは、

『アメトーーク』の影響が大きいと思う。

だとすれば、

自分たちが新しいかたちを提案しなければならない。

それと、

若手芸人の活躍の場。

トークではなかなか入っていけなくても、

体を張れば面白い人もいる。

そんな意味合いもあって、

この企画はゆくゆくはゴールデンのスペシャルでやる

という強い意志を持って進められてきた。

(だから、タイトルに『第1回』がついている)

6月19日放送の第2回を経て、

この日の秋の3時間スペシャルでついに登場。

そのブロックの数字がものすごく良くて、

結果は大合格点。

ちなみに、

その夜のレギュラータイムで放送された

『ザキヤマ&フジモンがパクリたい−1グランプリ』も、

そもそもは

この春から若手のネタ番組がなくなった事をうけての

『アメトーーク』流のネタ番組。

共に数字のリスクを覚悟してやった企画だが、

しっかりと結果もついてきていた。

どの時代にもテレビ界には、

局同士の視聴率争いとは全く別の次元で、

テレビ全体を杞憂し、

次の一手を提案しなければならない人間が

何人か必要なのだが、

今、加地君が置かれているのは

きっとそういう立場なのだろうと思う。

大変だな。

29歳

先日放送された『原田泰造の川を行く男』。

29歳の山田君という局員が

初めて企画を通し、演出した番組。

『怒り新党』の新3大の舟橋君も松尾君も、

他の2人も確か29歳。

だったと思う。

違ってたとしても、まあそういう事にして

最近自分のまわりの29歳率が高い。

自分が20代の時、

(テリー)伊藤さんに

「29歳になったら、悩むぞ」と言われた気がするが、

確かに、どう30歳を迎えるべきか、

あの時相当悩んだ気がする。

ただ、

悩むぞと言われただけで、

何か特別なアドバイスがあった訳ではないが。

“29歳は悩む”という予言。

今思えば、当たり前か。

2014年9月22日 (月)

『猿の惑星 新世紀(ライジング)』

『猿の惑星 新世紀(ライジング)』を観る。

映画を観て、
そこから何かを読み取ろうとするのは、
正直面倒くさい。
批評家でもないのに、
感想を考えながら観ている自分にイラっとくる。
宮崎アニメを不思議なお話だなと思って観るか、
いやいやこの映画には
こういう意味があるんですよと思って観るか。
ホントは前者でありたいんだけど、
それだとバカだと思われそうで。
『猿の惑星 新世紀』
ひとりひとりは平和を望んでいるのに、
一匹の好戦的なリーダーによって、
人間とエイプの戦争へと発展してしまった。
考えたくもないのに、
最近のニュースに当てはまりすぎていて怖い。

2014年9月 5日 (金)

嬉しいこと

嬉しい事がふたつ。

一つ目は

この秋の改編、新番組が増える事はなかったが、

1本も終わらなかった。

別に自分の力がどうこうという事ではないが、

番組は終わらないのが一番。

そのためにはどんな縁起も担ぐ。

会議の席で、

自分から見て左側に総合演出がいる番組は

終わる傾向があったので、

全部右側に統一した。

二つ目は、

若い局員が出した特番企画書が通り、

初ディレクターどころか、

いきなり初総合演出をやる事になったのだが、

俺に作家のオファーがきた。

しかも、ふたりから。

共に20代。

歳の差でいったら、20以上もあるのだが、

ADさんとか若い人に認められるって、

ちょっと嬉しい。

普通は、自分たちが中心になる頃には、

あいつらなんか使わねえぞと

思われてもおかしくないのに。

おそらく自分に求められてるのは、

大御所の風格ではないだろう。

手垢のついたセオリーなんかむしろ聞きたくないはず。

まだ何色にも染まってない連中と

楽しませてもらえれば。

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