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2014年5月16日 (金)

『アデル、ブルーは熱い色』

その映画は女性同士の激しい官能シーンがある。

それだけが観るモチベーションだった。

ただ、上映時間が3時間と聞いて、

そのシーンを観るためだけに、

わざわざ劇場に行くべきか、

この1ヶ月ずっと悩んできた。

火曜、水曜、そして木曜と3日続けてやった

『怒り新党』の「新3大」のVチェックは、

1本4分台を目指して刈り込む。

5分越えれば、人間の生理として長く感じる。

なのに、3時間って。

この日、

夕方の会議がなくなり、

ぽっかり時間が空いてしまったので、

睡眠不足という不安要素はあったものの、

覚悟を決めて観にいった。

『アデル、ブルーは熱い色』。

ポスターとタイトルの印象から

『アメリ』『ベティブルー』

のようなオシャレ映画かと思っていたら、

全く逆の地に足の着いた映画だった。

リアルな芝居に、

ぶん回しのカメラという俺の好きな撮り方。

はじめ女子高生の映画かと思っていたら、

10年位(?)のふたりの女性の人生をしっかりと描き、

本当に撮影にそれだけの時間をかけたかのように、

ふたりの女優の顔が老けていっていた。

女性同士の激しい恋愛モノという風に捉えがちだが、

別に劇的な何かがふたりを待っている訳ではない。

微妙なズレと不安が繊細に描かれていく。

芸術家肌の家庭に育った画家のエマと、

堅実な家庭に育った教師のアデル。

エマがアデルをちょっと下にみていて、

物書きになる事をすすめる。

アデルはエマの派手な交友関係に

ちょっと引け目を感じているのか、

仲間内のパーティーでは居心地が悪い。

そこに現れるエマの昔の恋人らしい画家。

彼女のお腹の中には子供がいる。

彼女はアデルにはないものを持っている。

女性同士の関係だから余計せつない。

特にアデルとエマが再会する場面は圧巻だった。

ふたりの人生を考えたら、

3時間は長くない。

Unknown


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