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2014年1月

2014年1月26日 (日)

『さよなら渓谷』

去年、予告編で観た時から、

ずっと観たかった映画

『さよなら渓谷』をDVDで観る。

時間もなかったので、

最初は前半だけ観るつもりでいたのだが、

あまりにも面白くて停止できなくなってしまった。

過去に事件を起こした元野球部員と

その被害者女性が一緒に暮らしていくというお話。

暗い過去の呪縛から逃れられない男と女。

めちゃめちゃ好きな設定。

が、何だろう。

面白いだけで、納得のいかない事も多かった。

まず、発端となる事件がクズ過ぎる。

(同じ原作者の『悪人』も、同じ事を感じた)

そして、その事件から、何年後。

男と女が再び出会って、

最初の一線を越えるシーンが何でないんだろうと。

あったっけ?いや、なかったよな。

一気に読み終えた漫画の、

気がついたら3巻と14巻が抜けていたような感じ。

原作はどうなってるんだろう。

2014年1月19日 (日)

自作パソコン

子供からLINEでこんなメールが。

『自作パソコン作ろうと思ってるんだけど、

 いくらまでなら投資してもらえる?

 ちなみに、windows8導入、

 windows8を最大に活用するため、

 タッチパネル採用、

 Macからビデオ、全てのデータを

 保存するホームベース用パソコンのため、

 cpu、メモリ、hddsdd

 ハイエンドモデルから

 ミドルレンジモデルの

 コストパフォーマンスが良いものを使用。

 計算したところ■万1958円。

 メリット全てのデータがまとめられる。

      チューナーをつければテレビも観れる。

      録画もできる。など。

  デメリット高い』

何が何やらさっぱり理解不能だが、

ただひとつ俺でも理解できたのは、

『デメリット高い』ってことだけ。

確かに高いわな。

でも、投資って言われちゃうとなぁ。

うまいこと使うわな。

2014年1月18日 (土)

『トゥモロー・ワールド』

『トゥモロー・ワールド』

作家の町山ちゃんから、

この映画を薦められたのは、

確か3年程前。

2027年。

人類は何故か、子供が生まれなくなり、

18年がたっていた。

希望を失った世界では、

内戦やテロが頻発し、

国家はことごとく壊滅状態に。

強力な軍隊で国境を守る英国だけが、

ぎりぎりの秩序を守っていたのだが、

人類で最後に生まれた青年が刺殺されてしまう。

と、

冒頭からめちゃめちゃ面白い。

「かっこいいなぁ、この映画」と思いながら、

毎回あたまの10分ぐらいで寝ていた。

夜中に帰って、酒飲んでから見れば、

どんなに面白かろうが、大体そうなる。

これまで10回ぐらいトライして、

全部寝た。

だから、俺の中では、

“オープニングが異常に面白い、

 この先が非常に期待される映画”

として3年間君臨していた。

だが、

『ゼロ・グラビティ』があんなに面白ければ、

同じ監督の映画、見ない訳にはいかない。

そこで、年末、

体調もバッチリの午前中に初めて全編を観た。

遅ればせながら、噂通りの傑作だった。

このふたつの映画、話は全く違うが、

思想や構造的な面で共通点も多い。

地球と同等の重さの生命。

たったひとりの赤ちゃんの泣き声で戦火が止まる。

意表をつく名シーンに震えがきて、

ボロボロ泣いてしまった。

2014年1月17日 (金)

『ある映画監督〜溝口健二と日本映画』

昔から“ダダすべり”って言葉が好きだ。

“大ゴケ”でも“大はずし”でもいい。

俺は肯定的な言葉として捉えている。

そもそも高校時代に読んだ本

『ある映画監督〜溝口健二と日本映画』

(新藤兼人・著)で、

世界的映画監督・溝口健二に

助監督(弟子?)としてついた新藤兼人が、

当時の溝口を評して、

この人は見える時と見えない時の差が何て激しいんだ、

大名作を生んだかと思えば、

とんでもない駄作も作る、

みたいな事を書かれていて、

それが面白くて、

自分もモノを作る人間になりたいと思うようになった。

伝説の番組のように言われる

『元気』も『お笑いウルトラ』も『電波少年』も、

すべり倒した企画が山のようにある。

“ダダすべり”っていうのは、

大振りしなきゃできない。

当てにいったらそうはならない。

普通に面白くないだけ。

笑っちゃうぐらいすべり倒した結果、

大反省して、次のステップにいける。

(テリー)伊藤さんも土屋さんも

その繰り返しだったような気がする。

と、僕はかなり肯定的に、

面白い事として捉えているのだが、

言う場所を間違えると、

会議がとんでもない空気になる事がある。

この人、今、ものすごい毒をはいちゃったよ

というリアクションに包まれ、シーンとなる。

でも、

ヒット番組を作ってる演出家ほど、

自身の番組に対して、平気で辛辣な事を言う。

たまにえらく冷めた事も言う。

その差のような気がする。

2014年1月15日 (水)

難しい質問

年末に、

ちょっとした講演会的なもの(かなり小規模)や

インタビューを受ける機会があったのだが、

聞き手が

放送作家にどういう答えを望んでいるかが

うすうすわかるだけに、難しい。

例えば、

「放送作家という仕事の何が楽しいか」

と聞かれた時に、

実際の俺は

「若いADがディレクターになって、

 どんどん優秀になっていって、

 やがて総合演出やプロデューサーになって、

 俺なんかが手の届かない存在になる、

 その過程を見てるのが楽しい」

とも思っているのだが、

相手が求めている答えはこっちじゃない事もわかっているから、

それは言わない。

嘘くさいし。

(でも、実際、

 例えば「怒り新党」の「新3大○○」なんかは、

 番組が少人数という事もあって、

 当初はADだった連中が主力となっている。

 そういう連中とがっつり分科会をやるのは楽しい。

 松尾くんなんか昨日までADだったくせに、

 日に日に上手くなっている。

 何だよ、俺で筆下ろししやがって、

 と悪い気はしない。)

最後に

「今の夢は何ですか?」という質問も相当困る。

実際の俺は

「この先も面白いと思う番組を

 価値観のあう仲間とブレずに作っていきたい」

というのが本音なのだが、

相手が求めている答えは多分これじゃない。

日めくりカレンダー的なスケールの事は聞いていない。

“放送作家”のイメージから、

おそらく

“……その活躍は多岐にわたる”

で締めくくりたいんだろうな

というのがうすうすわかる。

言葉につまっていると、

この人、野心ってものがないのかな

と早くも失望の色が見える。

「ハリウッド進出!」

とでも言えばいいのかな、ああいう時。

英語もできないのに。

2014年1月13日 (月)

『かぐや姫の物語』

年末のいつだったか忘れたが、

『かぐや姫の物語』を観る。

正直、物語以上のその根底にある深い意味を

読み取る事はできなかった。

予告編で見た

姫がひたすらかけていく圧巻の映像が、

本編でも一番の映像だった気がする。

むしろ、

子供の頃から慣れ親しんでる『かぐや姫』って、

こんなお話だったんだとそっちに発見があった。

新木場のガラの悪い映画館、

平日の昼間に観た為、

満席ではなく、

僕の隣りの隣りの席は

ちょっとお行儀の悪い親子連れが座っていた。

小さな娘さんがふたり。

上映後、遅れて入ってきた上に、

ややして奥さんは大きな鼾をかいて眠ってしまった。

山場のシーンで娘さんたちはトイレに立つ。

子供にせがまれて、映画館にやってきたものの、

古風な時代劇に退屈しちゃったのかな、

そう思ってたら、

かぐや姫に月からのお迎えが来た瞬間、

きっとガラが悪いであろうと思ってた

お父さんが大号泣。

あちらこちらからも

すすり泣く声が聞こえてきたが、

後で確認したら、

どれも娘と見に来たお父さんたちだった。

美しく成長した娘がやがて父の元を離れていくお話。

映画の結末よりもトイレを優先させたこの子達も、

いつかは結婚して、父の涙を見る事になるのだが、

あの時すでに泣いていたんだよ、

そう教えてあげたい映画だ。

2014年1月10日 (金)

『もらとりあむタマ子』

渋谷で『もらとりあむタマ子』を観る。

父と娘のなんてことのない
秋・冬・春・夏のスケッチ。
一日中ただ家にいて、
父が作ったご飯を食べてるだけの娘。
「となりの晩御飯」がそうであったように、
人んちの料理ってあんまり美味しそうには見えない。
ましてや親父が作っていれば余計不味そう。
それを毎回毎回、
前田敦子が見事に美味くなさそうに食べる。
ほんと何て事のない映画なのだが、
肌が合うのか、面白かったな。
前田敦子って、
演技なのか、地なのか、
つまらなさそうな顔がとてもしっくりくる。
ヘルメットで自転車通学してる
近所の中学生男子の顔も妙に面白くて、
その子とのやりとりは声を出して笑ってしまった。
山下敦弘監督の映画では、
『天然コケッコー』が一番好き。
『松ヶ根乱射事件』も不思議な映画で好きだった。
『苦役列車』は見ていない。
見なきゃ。

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