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2013年7月

2013年7月29日 (月)

『ホテルローヤル』

最近、読む本読む本、

ほとんど途中で挫折していたのだが、

この本だけはサクサクっと読めた。

『ホテルローヤル』

北海道のラブホテルにまつわる7つの短編。

当然そういうシーンを期待して読み始めたのだが、

どのお話にも、

めくるめく官能の世界といったシーンは出てこない。

女性作家だからか、

ルックス的にも1ミリも美化したような登場人物は出てこず、

顔は並以下、

体は貧相、あるいは重力に負けた体。

シビアだ。

そして、お待ちかねの情交場面も

行為はあくまで行為でしかなく、どこか滑稽。

むしろみっともない。

この本、好きだな。

みんな普通に業を抱えて生きている。

中でも『星を見ていた』が哀しくて好きだった。

悲劇をことさら悲劇としてあおっていない分、

せつない。

とここまで書いてみて気づいたが、

これ、

先日観た映画『海炭市叙景』の感想とほとんど一緒だな。

あら、やだ。

多分、ツボなんだな。

人の数だけ人生がある、みたいなそんな話が。

NHK『のど自慢』が好きなのもそんな理由だし。

2013年7月17日 (水)

『海炭市叙景』

映画『海炭市叙景』をDVDで見る。

前から、DVDのパッケージの写真を見ただけで、

この映画、きっと俺、好きだろなと思ってた。

さびれた架空の地方都市・海炭市を舞台にした

5組の家族のスケッチ。

出てくる人たち、

みんな明日に希望が持てない荒んだ人生を送っている。

仕事、夫婦関係、親子関係、

どれもことごとくうまくいってない。

本来なら、

それでも不器用に生きる愛すべき人たちの映画

であってほしいんだけど、そうでもない。

どちらかといえば、やるせないだけ。

でも、この映画、好きだな。

人生ってそういうものだよなとどこか思う。

毎日が充実してる人なんて、

ほんのひとにぎりの人間だけ。

みんな、今の現実と折り合いをつけながら生きている。

こじあけて幸せを見つけようとしている。

映画は人の人生をちょっとだけ体験できるからいい。

登場人物がキラキラしてる映画も勿論好きだけど、

登場人物がどんよりしてる映画もそれはそれで好き。

目一杯落ち込ませてもらった。

この熊切監督、

最新作は『私の男』らしい。

大好きな小説だっただけに映画化は不安だったが、

この世界観なら期待できる。絶対観にいこう。

2013年7月11日 (木)

松村

この日放送の『アメトーーク』は

『本当はスゴイ!松村邦洋』。

2ヶ月程前か、

その企画をやると決まった時は、

やってあげたいという気持ちと

すべったらどうしようという気持ち、

正直半々だった。

昔、『電波少年』をやっていた事もあり、

松村は自分の中では勝手に戦友だと思っている

(自分がこれまでやってきた番組の経緯から、

 出川さん、ダチョウさん、松村、エガちゃんは

 戦友だと思っているし、

 高田純次さん、内村さん、勝俣さん、有吉には

 特別な思い入れがある)

前半は

松村をブルペンに待機させてのあの手この手の構成。

芸能人水泳大会の話は、

現場で見ていても涙が出るほど笑った。

後半はいよいよ松村の登板。

ここで昔の方がよかったねと思われてしまったら、

やった意味がない。

祈るような気持ちでみていたが、

予想以上だったと思う。

『アウトレイジ』の完コピから、

〆谷さんと木村さんへの有吉のパスも見事だった。

何より、節目節目で

〆谷さん(のモノマネ)が救ってくれた事に熱くなった。

それでも収録後は不安だった。

俺は思い入れがあるから、

今回の収録は面白かったと

自分で思い込もうとしているんじゃないかと。

だから、放送後、

反響をみて、やっとホッとできた。

2013年7月 9日 (火)

『サンデーモーニング』の終わりに

「風をよむ」というコーナーがある。

バラエティを作っていても、

たまに「あ、風が変わった」と思う時がある。

優秀な人は風に敏感だ。

数字が落ち始めるのは、

風が変わって何週、

あるいは1、2ヶ月たってから。

風が変わった時に、

その分析や対策について、しっかり話していれば、

番組があたふたしたり、

ブレることはそんなにない。

むしろ、ピンチはチャンスで、

後から振り返った時に、

いいターニングポイントになってたりすることもある。

今日、

ある会議で

(実は先週も同じ会議で)、

風について話し合った。

総合演出がこの風は違うと感じたようだ。

面白いことに、

先日、同じ局の別の番組の会議でも、

番組Pがちょっとした違和感を口にした

(数字的には同時間帯トップの番組なのだが)。

おかげで、今日の会議、

非常に有意義な話が出来た気がする。

落合監督とかプロ野球の名監督って、

こういう力に長けてるんじゃないのかな。

あと、千利休とか。

どんなお茶出すのか知らないけど。

2013年7月 7日 (日)

『不格好経営』

俺は基本、ものを知らない。

だから、3、4年程前、

子供のクラスのパパ友だちとの飲み会で、

ベンチャー企業の話から、

この南場智子さんの話になった時に、

「あ〜、はいはい、すごいですよね」

と言っておきながら、

誰のことやらさっぱりわからなかった。

『不格好経営』

こういう人だったんだ。

面白くて、サクサクっと読めた。

スケールは違うけど、

会社の創業とヒット番組作りは似てるなと思いながら、

後半、本に折り目やら線を引きまくった。

自分の本音や

いたらなさをさらけ出してくれる人には器を感じる。

自分のまわりでも、

そういう人ほど上にあがっていくし、

つきあいも長い。

逆に、

会話の端々に

やたらビッグネームを挟み込んでくる人は

あまり信じられない。

表面積は広いようだけど、

あまりにも底の浅い器だなと思ってしまう。

日照りが続くと底が見えてしまうような器。

この本、別にそんな内容ではないんだけど、

ずっと器について考えていた。

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