« 2013年4月 | トップページ | 2013年6月 »

2013年5月

2013年5月30日 (木)

『岸辺のアルバム』最終話

『岸辺のアルバム』の最終話を見届ける。

確か8話あたりで、

お母さん(八千草薫)の誕生日のシーンがあり、

そこまで38歳という設定だった事を知り、愕然となった。

39歳は

現在放送している『ラストシンデレラ』で

篠原涼子さんが演じている主人公の年。

浮つきぶりがあまりに違いすぎる。

この36年間の間に、

日本の女性に一体何があったんだと思う位に違う。

ドラマは中盤、中だるみしたものの、

最終話の山田太一さんのセリフは刺さりまくった。

36年たっても、色あせないどころか、

今でも家族と仕事の本質をついている。

多摩川の堤防が決壊し、

流される寸前の家の中でなされる夫婦の会話。

ネットで探したら、

やっぱりそのシーンのセリフがでていたので、

コピペして転載しようかと思ったが、

俺だけ熱くなってるようにみられるのは嫌なのでやめた。

家族のアルバムにこだわるお父さんに、

お母さんがアルバムは綺麗事だと言う。

綺麗事のアルバムが大事であって、

本当の家族と向き合っていないと言う。

ヨーグルトを食べながら見ていたのだが、

ヨーグルトが喉を通らなってしまった。

36年前の山田太一が、

ようやくこのセリフがわかるようになりましたかと、

『ふぞろいの林檎たち』で育った俺に

語りかけてるようだった。

2013年5月18日 (土)

『天使の分け前』

『天使の分け前』

文春の映画評で、
おすぎさんが確か5つ星を出していたが、
昔からおすぎさんが褒める映画とは、
ことごとく相性が悪い。
まわりに迷惑ばかりかけていた青年が、
小さな命とウイスキーと出会い、
成長していくお話なのかと思って見ていたら、
相変わらず犯罪に手を染め、
どうしようもない仲間と大金をせしめ、
めでたしめでたしという映画だった。
テレビの世界で言えば、
まるで正義のないドッキリ番組を見た時のような不快感。
ドッキリをやる時、
テレビマンは大きくふたつに分類される。
ひとつは、ドッキリには正義が必要だという人。
もうひとつは、正義って何ですかという人。
おそらく、この映画がちっとも笑えないのは後者だからだと思う。

2013年5月17日 (金)

『岸辺のアルバム』

最初から見ていたわけではないが、

今やすっかり『あまちゃん』にはまっている。

NHK連続テレビ小説を見てるなんて、

人生で初めての事だ。

どこの会議に行っても、必ず誰かははまっていて、

今日の『あまちゃん』で盛り上がる。

これまであまり見られなかった光景だ。

オープニング曲の疾走する三陸鉄道のカットから

川のカットに繋がり、

海が広がるカットに差し掛かるたびに、

ちょっとうるっとくる。

このドラマは少しだけ時間を巻き戻している。

この土地にやがて何が起こるかを知っている。

『あまちゃん』を見た後、

会議が早くなければ、

先日ヒルズのTSUTAYAの店員さんに強く薦められた

DVD『岸辺のアルバム』を見ている。

1977年にTBSで放送された山田太一脚本のドラマ。

まだ三話目までしか見ていないが、やっぱり面白い。

バラエティ同様、

昔のドラマは面白かったなどと言う気はさらさらないのだが、

面白いものはしょうがない。

多摩川沿いの一戸建てに住むある中流家庭のお話。

ドラマの設定では何歳なのかは知らないが、

当時46歳の八千草薫さんが主役の専業主婦を演じている。

旦那は仕事、仕事の人。

大学生の長女はお母さんの人生をやや下にみている。

受験生の長男だけがちょこっとかまってくれる程度。

お母さんはテレビを見ながら、独りで昼食をすませ、

内職のミシンをかける。

きちんとしてはいるが、面白みのない生活。

ある日、そこに知らない男から電話が掛かってくる。

携帯のない時代。電話は家に一台の時代。

男の電話は大胆で強引な割には、話しぶりは紳士だ。

でも、ジェントルタッチな割には

いやらしいワードもちょいちょいはさむ。

「切りますよ」

「どうか切らないでください」

そんなやりとりが続く。

が、いつしか、

お母さんの顔が笑っている。

ここまでが第一話。

山田太一さん、いきなり攻めてるな。

いや、これだけでよく攻めきったなと思う。

別に、

そういう意味でこのドラマを見始めた訳ではないのだが、

このドラマ、冒頭のオープニング曲のところで、

1974年の多摩川水害のニュース映像が出てくる。

のちにこの家族の家が流される事がわかる、

そんなカットが挿入される。

山田太一さんが好きだったとはいえ、

36年も前のドラマを何で今見てるんだろうか、

自分でも不思議だ。

2013年5月16日 (木)

『ウィ・アンド・アイ』

町山ちゃんに薦められた映画

『ウィ・アンド・アイ』を観る。

もう一度観たい。

途中で寝てしまったからだ。

ブロンクスのある高校。

この日で学期も終わり、

夏休みを迎えようとしている高校生達が

わんさかと帰りのバスに乗り込んでくる。

物語はほとんどこのバスの中だけで語られる。

『第一章 悪ガキ』となっていたと思うのだが、

こいつらの行儀がとにかくなっちゃいない。

実に不愉快な連中だ。

ただでさえ登場人物が多いのに、

クソのような会話が延々と続く。

途中から俺は、

こいつらには付き合いきれないとスイッチを切ってしまった。

こっちは忙しいのだ。

あとはうつらうつら。

再びパッチリと目が覚めたのは

『第三章 自分』の前あたり。

日が暮れて、

生徒達が少しずつ降りていくにつれ、

バス内の様相が変わっていく。

なるほど、そういう映画だったのか。

前半の混沌としたやりたい放題ぶりは、

長いフリだったのか。

寝ていて言うのもなんだが、手法が面白い。

陽が沈むとともに

人がどんどん少なくなっていくバスの生理。

寝ていていうのもなんだが、すごくわかる。

うまいなぁ。

やっぱりもう一度観たい。

監督はミシェル・ゴンドリー。

『僕らのミライへ逆回転』は大好きな映画だが、

元々俺がこの監督がなんで好きだったかは忘れてしまった。

『エターナル・サンシャイン』が好きだったんだっけ。

2013年5月 4日 (土)

『クイズ★ギリドメ』

この春から関西テレビで、火曜の夜中にやっている

『クイズ★ギリドメ』がもっかのお気に入りだ。

関西ローカルなので、東京では見られないし、

実験枠で最初から3ヶ月限定と決まっている。

おかげでかなり変わった事が出来る。

おじいさんが初めてテレビゲームをやるVTRを見せて、

やられちゃうギリギリのところでVTRを止める。

よりギリギリで止めたチームが勝ち。

その時間分、クイズに答えられる。

毎週同じ顔ぶれのチームで戦い、

決着がつくのは3ヶ月後。

この番組の核となるギリドメVTRは、

どこかの小学校の相撲大会の

なかなか決着のつかない取り組みを見せて、

決着がつくギリギリで止めるとか、

小沢仁志さん主演のアクション映画を見せて、

小沢さんが撃たれるギリギリのところで止めるとか、

情報性は何ひとつない。

全てが“どうでもいいよ”に溢れている。

あくまで個人的な考えだが、

深夜なんてそれでいいんじゃないのと思う。

せっかく深夜の低予算番組をやらせてもらえるんだったら、

ゴールデンのセオリーの全て逆をいきたい。

演出の岡田(秀行)は腕がある。

腕がある人に許された遊びだと思う。

« 2013年4月 | トップページ | 2013年6月 »