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2012年11月

2012年11月23日 (金)

『人生の特等席』

この日は子供の学校の体育発表会。

子供は野球クラブに所属しているので、

他校のチームと試合があるはずだったのだが、

朝6時30分。

雨天のため中止との連絡が。

年に一度の試合なので、

数日前からデジカムもカメラもスタンバイし、

撮る気満々でいたのに。

順延ではなく中止。残念。

急に時間が空いてしまったので、

朝からDVDで映画を見る事に。

田原総一朗原作、黒木和雄監督のATG映画

『原子力戦争』

1978年の作品。

原発を題材にした社会派映画。

のはずなのだが、

それほど手に汗は握らない、ゆったりとした展開。

ATG映画らしく、

あまり必然性のないからみのシーンもある。

ただ当時、

原発がどういう風にとらえられていたかが

何となく見えてくる。

正直、ものたりない映画だが、

一カ所だけとても面白いシーンがある。

主人公の原田芳雄が原発の施設に入っていこうとする。

が、出入り口の警備員に止められる。

警備員が止めるのは原田ではなく、撮影スタッフ。

カメラに向かって手を制する。

つまり、このシーンだけ

突然ドキュメンタリーになる。

なるほど、これなんだ。

のちに『電波少年』のアポなしのヒントとなったシーンだが、

この映画が1978年、『電波少年』が1992年。

土屋さん、よく覚えていたな。

やっぱり企画は記憶とタイミングだなと改めて思った。

午後、

子供の野球の代わりというわけではないが、

ヒルズで映画『人生の特等席』を観る。

アメリカ映画の野球ものはハズさない。

と思っていたのだが、これは相当ゆるいかな。

特等席でもない普通の席なのに、

何度も眠気に襲われる。

が、唐突なラストだけは妙によかった。

2012年11月20日 (火)

ディレクター運

ある作家仲間から

「そーたにさんが今一番、

 優秀なディレクターとやってる作家じゃないですか」

と言われる。

そんなこと他の作家と比較した事はないが、

「実は俺も、うすうすそうじゃないかと思ってたんだよね」

と答える。

今やっているレギュラー番組のディレクター、

そして今携わってる特番のディレクター、

共に相当レベルが高いと思う。

ベテランも若い人も。

共通言語に困る事はほとんどない。

最初に出会った演出家が伊藤さんだった時から、

ディレクター運は相当強かったんだけど、

今もそれが続いている。

ありがたい事だ。

それが一番の財産かも。

2012年11月19日 (月)

『カリフォルニア・ドールズ』

 作家の町山ちゃんが映画を語るとき、

何かと出てくる『カリフォルニア・ドールズ』

それが今、

ニュープリント版でリバイバル上映されているので、

観に行く。

ハードルを上げすぎたか、

最初はそうでもなかったが、

後半の畳み掛けは、もう圧倒的に面白かったな。

お約束の盛り上がりに一気に力が入った。

考えてみれば、

俺が映画を好きになったきっかけは、

小学生の時に『ゴールデン洋画劇場』で見た、

この監督ロバート・アルドリッチの

『飛べ!フェニックス』

あの設定の見事さは

後のテレビ作りのバイブルにもなっている。

気になってネットで調べてみたら、

テレビ初放映日が1976年11月5日となっている。

あれを見たのは小6の時だったんだ。

ちょうど今の息子と同じ位の時期だ。

そうか、あの頃か。

まさか、こんなところで重なるとは。

2012年11月16日 (金)

世界は右側でできている

昨日、ジムでトレーナーさんに

「これ、やった事ありますか?」と言われたのが、

動体視力の測定器。

モグラ叩きのように、

光ったランプを瞬時にタッチしていくやつ。

確か、イチローがものすごい数値を出してた。

動体視力なんて絶対いいわけがないから、

やらないと即答すると、

「これは動体視力だけじゃなく、

 自分が見えないところがわかるんですよ」と言う。

何を言ってるのか、このトレーナーは。

試しにやってみた。

結果は散々だった。

80回光って、

タッチできたのはわずか20いくつという哀れな数字。

しばらくして、分析結果の紙が出てきた。

驚いたのは、

自分から見て左側のランプがひとつも押せていなかった。

というか、光った記憶すらない。

「そうたにさんは左側は見えてないんですよ」

勿論、左目に異常がある訳じゃない。

視力も同じ。

おそらく利き目の問題なんだと思うが。

あっ、そういえばと、

ある事に思い当たった。

会議の席って、

どの番組もどこに誰が座るか大体決まっている。

最初に俺はここと主張した訳じゃないが、

いつのまにか決まっていて、

それが5年、10年と続いている。

で、今やってる番組の会議の席が、

どれも自分からみて右斜め前(あるいは右隣)に

総合演出がくるように座っていたことに気づいた。

あるひとつの番組だけを除いて。

その番組だけは左側に総合演出がいて、

考えてみたら俺はその会議で発言するとき、

何故か右側のディレクター陣に向かって話してしまうんだよな。

別に喧嘩してる訳でもないのに。

25年以上もやってて、今そんな事に気づくなんて。

過去の番組を思い返してみても、

長年の謎が解けたかのように、

次々と思い当たるふしが。

ここでは書けない事も含め、

自分的には大発見なんだけどな。

 

2012年11月15日 (木)

次の蒼井

朝の9時から深夜の単発番組の会議。

今日の議題は先週に引き続き、

MCを含めたキャスティング。

キャスティングを話してる時が一番楽しい。

気持ちよくタレントさんの名前を出していると、

まるで自分が何かの重役にでもなったかのような錯覚を覚える。

本番で会っても、一言も話せないくせに。

最初の1時間で、

この番組に合ってそうな芸人さんの名前が大体出揃う。

よく視聴者は最近のテレビはどの番組を見ても、

同じような人が出ていると言うが、

その同じような人たちがとりわけ優秀なんだから仕方がない。

芸人さんの名前出しが終わると、

今度は誰か新鮮な人はいないかという話になる。

俳優さん、アーティスト、文化人、

誰でもいいから、おっと目を引く新鮮な人はいないかと。

どのキャスティング会議も、

いつもこのあたりから、夢の時間へと突入する。

めちゃめちゃ売れている俳優さんの名前も飛び出す。

段々会議は麻痺しているので、

「わからないよ。馬鹿のふりして事務所に聞いてみれば」

と誰かが言い出す。

ただでさえ出ない人が、

馬鹿のふりしたスタッフが作る番組に出てくるとは思えない。

今日もそんな感じで2時間経過したところで、

総合演出がぽつりと言った。

「次の蒼井優は誰なんだ?」

え!?

それが誰であったとしても、

多分、深夜のバラエティの司会はやらないと思う。

引き受けた時点でそれは次の蒼井優ではないと思う。

本物の次の蒼井優は

今頃、家族とのバカンスでフランスのニースあたりにいて、

ミルクティーでも飲んでいるはずだ。

大きな帽子を目深にかぶって。

帰国後、スカウトされるとも知らずに。

2012年11月 4日 (日)

『ションベンライダー』

Photo


朝からDVDで『ションベンライダー』を観る。

昔の日本映画を観る楽しみって、
作品そのものへの期待もあるけど、
当時の町並みの雰囲気とか、髪型や服装、
その頃ならではのセリフの言い回し、
役者の声の張り上げ方、
そういうのを懐かしみたいというのがほとんど。
だから、いくら当時、
映画好きな若者に支持されていた作品でも、
今の人に見せれば、
多分つまらないと言われてしまうだろう
(セリフも聞き取りづらいし)
僕は相米慎二監督の初期の作品はほとんど観ていない。
薬師丸ひろ子とかがあまりに同年代すぎて、
『翔んだカップル』『セーラー服と機関銃』とか、
ガキが“ガキ映画”を観るのに抵抗があった。
大学生の頃って、
何もできないくせに頭の中だけは偉そうだから、
きっと下に見てたんだろう。
『ションベンライダー』は
子供達の前で大人達が破綻していくお話。
ストーリーはめちゃめちゃだけど(意図的に)、
演出は面白い。
確か相米監督って、
長谷川和彦の映画の助監をやってたと思うんだけど、
ゴジ監督の作品にも見られる
“俺、こんな演出しちゃったぜ感”に溢れてる。
テレビで言うと
(テリー)伊藤さんの口癖だった
「こんな画、見たことねえだろ」と同じ。
そう考えると、
最近の映画もテレビも行儀がいいんだな。
みんな無駄な事はやらなくなった。
「あの人、破綻してるなぁ」が
褒め言葉じゃなくなっちゃったんだな。

2012年11月 3日 (土)

文化祭

午前中、子供の文化祭に行く。

今年で最後、

来年からはもうここには用はないのかと思うと、

しんみりしてしまう。

自分もそうだったが、

子供は今だけを見て生きている。

でも、親は積み重ねとして見てしまう。

特に男親は普段一緒にいる時間も少ないので、

今日の事は明日になれば、すでに思い出。

全ての事において、

昔の面影とダブらせて成長を確認してしまう。

以前、子供に

「パパのこういう考え方、嫌?」と聞いたら、

「嫌。気持ちが悪い」と

ハッキリ言われてしまったが、それもわかる。

いちいち昔の話を持ち出され、

勝手に感傷的な気分に浸られたら誰だって嫌だろう。

ましてや何か行事があるたびに、

クラスメートが見ているかもしれないところで、

目にうっすらと涙をためた父親がいたら、

最悪だろう。

この気持ちがわかるのは、子供が親になってから。

その時に読んでもらえれば、と思う。

ココログがそこまで運営を存続していればの話だが。

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