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2012年10月

2012年10月28日 (日)

『アルゴ』

やはり映画は疲れきった状態で見てはいけない。

この日、俺は疲れていた。

が、土日の仕事からようやく解放された安堵感からか、

つい映画が観たいと思ってしまった。

『アルゴ』

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この映画の予告編、今まで5回以上は見たと思う。

ほとんどストーリーがわかってしまう予告編。

しかも、何故か、

ハチャメチャなB級タッチの予告編だったので、

俺はてっきり『ギャラクシークエスト』や

『サボテン・ブラザーズ』のように、

SF映画の登場人物、あるいは猿にでも変装して、

テヘランから脱出するのかと思ってしまった。

実話なのに。

CIAなのに。

明らかな読み間違いだ。

そのうちにコクリコクリとなってしまった。

だが、

この映画が凄いのは、

後半からの参加でも充分持ち直せるほどの

終盤の息詰るサスペンス。

これでもかこれでもかの追い込みに一気に目が覚めた。

空港からだけでも、おつりがくる程面白い。

今となってはもう遅いが、

この映画、相当の傑作だったんじゃないのかな。

2012年10月27日 (土)

グルメノート

書店で勝俣さんのグルメ本が出ていたので、

思わず買う。

前から、勝俣さんがグルメ本を出したら、

絶対買おうと思っていたので。

自分が知る限り、

勝俣さんの味の表現が一番上手い。

美味しい料理を言葉で表現するのは、ホント難しい。

「美味い」という言葉をいかに使わずに、

美味さを表現するか。

「美味い」という言葉は、

あまり表現の得意じゃないタレントさんの為に

とっておいてあげる。

勝俣さんにはそれが出来る。

俺なんか料理のナレーションが下手だから、

その凄さがよくわかる。

5行目には根負けして、「美味い」と書いてしまう。

7行目には「究極」とか「至極」が出てきて、

10行目には「まさに中国4000年の」が出てきて、

投了となってしまう。

お恥ずかしい限りだが、

センスがない人にとっては、その位難しい。

早速、書を手にとってみる。

すると、本の帯に

「思わず『うめー!!』と叫んだ

 舌に革命を起こす特選うまい店」

といったキャプションが。

何だよ、『うめー!!』と言ってるじゃねえか。

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2012年10月25日 (木)

『ショナイの話』

この秋からテレ朝のド深夜にやっている

『ショナイの話』が気に入っている。
月替わりの3人のMCが、
気になる人やちょっと面白い肩書きの人に
それぞれインタビューしてきて、
そのVTRをまるでジャンケンのように、
“俺のインタビュー、どうよ”と見せ合う番組。
以前にも書いた事があるが、
この業界には2つのタイプの人間がいる。
人に興味があるタイプと
自分にしか興味がないタイプ。
別にどっちが上とか、
どっちが嫌とかという事ではない。
この番組は圧倒的に前者。
会議で自分が全く知らなかった人の名前があがると、
俄然テンションが上がる。
自分が出す名前よりも、
同じ作家の興津が出してくる名前の方に興味がある。
やっぱり人間が一番面白い。

2012年10月23日 (火)

若松監督

青山斎場の前を通ると、若松監督の葬儀が。

若松監督とお会いさせてもらったのは、
もう4年も前になるか。
GO GO アッキーナ』という
放送作家が週代わりで企画・構成をさせてもらう番組があって、
自分の担当回に、
どうせなら日本映画の巨匠がいいと、
進藤兼人監督と若松孝二監督に出てもらった。
番組プロデューサーと直接、
若松プロまで出演のお願いに伺ったら、
にこやかに快諾してくれた。
あの時は『実録・連合赤軍』の公開時。
その後、
『キャタピラー』『11・25自決の日』
そして今も『千年の愉楽』が控えている。
エネルギッシュな方だった。
自分には昔から、
伝説の映画監督を主役にした
深夜のお笑いバラエティがやりたいという夢がある。
が、このご時世、
深夜といえども、
そんな自分の趣味に思いっきり振った企画が通らない事もわかっている。
もったいない、
こうして面白そうな巨匠がひとりふたりといなくなる。
ただ冥福を祈るばかりだ。

2012年10月21日 (日)

散歩をしながら

デビューした頃から今に至るまで

ずっと変わらないのが危機感。

番組を何本抱えようが同じ。

これだけはいくら言ったところで人にわかってもらえない。

「作家さんはいいな」が基本だから。

わかるとすれば

同世代の同じようなキャリアをつんできた作家だけ。

自分がプロ野球選手を好きなのも、

先の見えない点で非常に似ていると思うから。

野球が人より上手いというだけで、

よくこんな不安定なところに身を置くなあと、

そこに近さを感じる。

日曜日の夕暮れ、

子供と犬の散歩をしながら、

パパが明日やらなければならない仕事について話をしていたら、

子供なりに色々と企画を考えてくれた。

時間帯はいつなの?何曜日なの?

こういうのだったら視聴率が取れるんじゃない?と。

でも、自分は放送作家にはなりたくないと言う。

何で?と聞くと、

「仕事がなくなったら、終わりなんでしょ」

「そうだよ。終わりだよ」

この子には父親の危機感がわかっている。

2012年10月20日 (土)

「この後どうします?」の流れ

夕方から福岡出張。

KBCで制作する特番の会議。
今回から後輩作家の(岩本)哲も参加。
会議終わりで2人で中州にくり出し、
居酒屋で酒を飲む。
地方で飲む酒は旨い。
普段、仕事仲間とはめったに飲まない事もあり、
話していて楽しい。
俺はそれだけで充分満足だったのだが、
ある事が脳裏をよぎる。
ひょっとして哲は
この後キャバクラに行く事を期待してるんじゃないか。
時間が早ければそれもあるのかもしれないが、
もう12時を越えている。
明日も早い。
ので、
ここは思い切って単刀直入に
「この後、キャバクラに行かずに帰るけど、いい?」
と聞くと、
「僕もキャバクラはあんまり好きじゃないんですよね」
との返事。
え!?
意外だった。
だとすると、業界人によくあるパターン、
「この後どうします?」の流れは何だったのか?
ひょっとして、どちらも相手に気を使って、
そういう流れになっていたのか。
行けば、それなりに楽しい。
でも、途中から話すのが面倒になる。
意外とみんな同じだったのかな。

2012年10月 8日 (月)

『最強のふたり』

『最強のふたり』

とてもいい映画だった。

かなりお約束なストーリーだが、

実話を元にしているから、見終わった後、気持ちがいい。

この手、好きなんだよな、『幸せのちから』とか。

でも、Twitterでどなたかに薦められていなかったら、

最初観るつもりはなかった。

予告編でほとんど観た気になっていた。

勝手にアメリカ映画だと思い込んでいた(フランス映画)

勝手に主役はデ・ニーロだと思ってた。

その思い込みはおそらく

予告編が『最高の人生の見つけ方』の予告編と

かなり似ていたからだと思う。

ああこの手の映画ねと勝手に思っていた。

何でもそうだが、思い込みってホントよくないな。

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2012年10月 7日 (日)

『アウトレイジ ビヨンド』

夜。『アウトレイジ ビヨンド』を見に行く。

たけしさんの映画は初日に観ないと、
Twitterで感想があがっちゃったりして、
うかつに読んじゃったりするので。
これまで予告編は一切目を閉じてきたので。
面白かったなあ。
特に前半。もうゾクゾクした。
あれだけ豪華な顔ぶれを、
あんなに贅沢に使ってる映画なんて、
たけしさんの映画くらいなものだろう。
あとでパンフレットを見て、
あの役、あの俳優さんだったのかと驚く人までいた。
この『アウトレイジ』シリーズ、
今までの北野作品の常連さんじゃない役者さんを使ってるのが楽しい。
たけしさん、この俳優さん、気に入ってるのかなとか、
想像してみてると楽しい。
どの俳優さんも北野組の常連になりたいのか、
みんないい味出してて、
映画を通したオーディションを見てるよう。
そりゃ、世界のキタノだもんなぁ。
たけしエイジとして気持ちよかった
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2012年10月 1日 (月)

『ヤングアダルト』

公開時、作家の中野に薦められていた

『ヤングアダルト』をDVDで見る。

ぱっとしない37才の女性作家が、

ふとした事で田舎に帰り、

すでに妻も子もいる昔の彼氏にちょっかいを出そうとする話。

相当ちっちゃなお話だが、かなり面白かったな。

田舎の高校時代は美人でモテモテでも、

都会にいけば、そんな人はごまんといる。

実際の彼女はブームの去った本のゴーストライター。

でも、田舎の人は

都会で活躍してるらしいねととりあえず褒める。

高校時代の彼氏は田舎で等身大の幸せの中にいる。

彼女が都会の香りをプンプンさせてもなびいてこない。

田舎と都会。

ああいう感覚ってアメリカにもあるんだな。

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あまりに凄すぎて、それについて書くと、

イモトとスタッフの偉業に、

作家も乗っかろうとしているように思われると嫌なのだが、

昨日の『イッテQ

ここ3年で見た映像の中で一番凄かった。

もはやバラエティはここまできてしまったのかと思った。

イモト以外はプロフェッショナルなチームじゃなきゃ撮れないものをお届けしている。

勿論、イモトも凄いが、

それを撮りながら登っている山岳カメラマンにも感動した。

更にそれをヘリから撮るカメラ。

あんなに圧巻で効果的な空撮の画なんて

バラエティで見た事ない。

客観的にみても3つ先をいってる気がした。

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