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2012年9月

2012年9月30日 (日)

『ソロモンの偽証』(第1部 事件)

宮部みゆきの『ソロモンの偽証』(第1部 事件)
をようやく読み終える。
この小説は3部作らしく、
第2部はすでに刊行されていて、
第3部は確か12月に刊行だったと思う。
宮部みゆきは全作読んでいる訳ではないが
(時代小説、ファンタジー、ジュブナイルは全く読んでいない)
凄く好きな作家さん。
特に『火車』『理由』『模倣犯』の3作品は震えがきた。
読み出したら止まらなかった。
ところが
『誰か』『名もなき毒』『楽園』はいまいちだった。
だから、今回の『ソロモンの偽証』は
『模倣犯』コースなのか、『楽園』コースなのか、
どっちなのか考えながら読んでいたが、
第1部を読了してもいまだに判断がつかない。
決して飽きはしないし、面白そうではあるんだけど。
しかし、今回の作品、
読むのにどうしてこんなに時間がかかったかと言うと、
中学が舞台でいじめや死といったものが扱われているから、
どうしても気が重くなるんだよな。
小説とわかっていながら、
親として怒りを感じたり、不安になったり。
さあ、この先、
面白い方に加速するのか、
それともそっちに行くのかになってしまうのか。

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2012年9月28日 (金)

『怒り新党』の会議で嬉しい知らせが。
伊藤智仁投手が先日のOAをたまたま家で見ていたらしく、
知り合いの局員を通して、
スタッフへお礼のコメントが届いた。
人を扱った場合、
いくら世間の評判がよくても、
本人あるいはその家族が見て、
気を悪くするものは作ってはいけない。
それは最低限のルールだと思う。
本人が喜んでくれた、それが一番嬉しい。
聞くところによると、
伊藤さん、コーナーの事は全く知らされていなかったらしい。
勿論、球団には許可はとってあるが、
現在チームはCSに向けてデッドヒートの真っ只中。
伝えるどころではなかったのだろう。
オンエアを見て、さぞかし驚かれたに違いない。
『怒り新党』は今時の番組としては珍しく、
次週予告がない。
番組冒頭の派手なアヴァンもない。
CMの前に「この後、マツコ有吉が大暴走」とあおる事もない。
新聞のテレビ欄をみても、
新3大には一切触れられていない。
まるで紙芝居の「はじまりはじまり」のように、
夏目がその時間になって、初めて明かしてくれる。
今までそういった話をしたことないが、
総合演出の藤井さんの方針だろう。
正しいと思う。
テレビマンの定石とされているテクニックを一切排除している。
そういう話をした事ないからわからないが、
まさか入れ忘れではないだろう。

2012年9月25日 (火)

友達の息子

夜、ある飯会で、作家仲間の田中直人の息子と会う。
現在、大学3年生らしいが、
驚いた、似ている。
考えてみれば、
『元気が出るテレビ』の『放送作家予備校』で
俺と田中が初めて会ったのが、大学4年生の時。
あと1年したら、あの頃の俺たちと同じ年になる。
あの頃の田中の面影が息子にもどことなくあった。
あの頃、俺たちはこんなに若かったのか。
そして、あと10年もすれば、
うちの息子も同じ年になる。
早い。
人生なんてあっという間だ。

2012年9月20日 (木)

感想

昔から何故か、
「昨日の『XX』、面白かったですね」
と担当番組の感想を言われる事はほとんどない。
だから、反響が気になるものは、
Twitterの検索のところに番組名を入れて反応をチェックする。
昨日の『怒り新党』の新3大・伊藤智仁の反応は
さすがに気になった。
OAでも紹介したが、
リクエストが最も多かった事もあり、
プロ野球ファンにはたまらない名前でもあったので、
相当プレッシャーを感じていた。
こんなブログで具体的な事は書けないが、
VTRの担当D・舟橋君とかなり苦労した。
何度も作り直した。
心配で収録にも立ちあったが、
観客のいる収録ではないので反応がわからない。
こちら側の段取りや構成のミスもあり、
収録後の舟橋君はうなだれていた。
「お前、敗戦投手のような顔すんなよ。
 やるだけの事はやってるよ」
と声をかけたが、
そういう俺も総合演出の藤井さんの顔を見るなり
「すいませんでした」と謝っていた。
何度も同じ素材を見て、何度も直してるから、
自分たちじゃわからなくなっていた。
そんなこんながあったので、
昨日の放送に対する反響は素直に嬉しかった。
いち野球ファンとしても、ひとまず肩の荷がおりた。
今日一日何度もTwitterで“怒り新党”で検索しては
「泣けた」「感動した」といったツイートを読んでいる。
しかし、俺の周りって、
何で感想のかの字も言ってくれないんだろう。
“言うなよ”オーラが出てるのかな。

2012年9月18日 (火)

冷静

夕方から『アメトーーク』の会議。
先週放送された「どうした!品川」が
かなりの反響を呼んでたから、
しばし美酒に酔うのかなと思ってたら、
演出の加地君の態度は逆だった。
あれだけ反響があったという事は、
裏を返せば、
これまではそこそこだったんだなというのが加地君の分析。
勝って兜の緒を締めるではないが、
細かい事は書けないが、
これまでの反省と今後の攻め方の方針を話す。
俺はその間ずっと感心していた。
確か2年ほど前にも同じような事があったが、
多分この日の会議も今後のキーになるんじゃないかと思うので、
いつだったか思い出せるように、記しておく。
ブログはそのためのものでもある。
その後、
ある番組のVチェック。
最近入ったばかりのDだった事もあり、
「違うよ」と俺は癇癪を起こし、派手に取り乱してしまった。
初参加なんだから誰だって慣れないのは当たり前なのだが、
俺も取り乱しちゃった手前、
引っ込みがつかなくなってしまった。
しょうがないので、
もう1本別のVチェックを先にやってから、
再びそのVの直しを。
その時、
へえ〜と思ったのが、
ずっと後ろで見ていたADが俺よりはるかに冷静で
的確な情報と意見をくれて、
最終的には何とかなるかというところまでこぎ着けた。
まるでウディ・アレンの『ブロードウェイと銃弾』みたいな展開に。
彼もいいディレクターになるな。
つーか、駄目なのは俺だな、
激昂してベースを投げるブラウン監督みたいだったな。

2012年9月17日 (月)

『映画ひみつのアッコちゃん』

昼の会議と夜の会議までえらく時間が空いたので、
映画館に行く。
チケット売り場で若いカップル達に挟まれて、
その映画のタイトルを言うのが恥ずかしかった。
「…つの、…ちゃん」
3度も聞き返され、最後には
「そのマイクに向かって大きな声で言ってください」
まるで拷問だった。

町山に薦められていなかったら、絶対観る事のなかったであろう
『映画ひみつのアッコちゃん』
かなり素敵なファンタジーだった。
ティッシュなんかいらねえだろと思って、
車にポケットティッシュを置いてきた事を後悔、
ボロボロ泣ける映画だった。
祝日とあって劇場には子供もいたが、
これはどちらかといえば大人の映画。
大人の世界と子供の世界、どちらも知ってると泣ける。
タイトルに『映画』とわざわざ入っているが、
確かに昔のアニメとはほぼ別物。
よくある人気アニメの実写版だと思って油断すると、
大変な事になる。
綾瀬はるかが、この一歩間違えれば学芸会と紙一重のお話を
やりきっていてよかったな。
『桐島』もこれも日テレ。
どちらもシャレている、一体どうしたというんだ。
『桐島』は映画マニアに受けているようだが、
俺はこっちの方が好きかも。
かわいくて、笑えて、泣ける。
とても後味のいい娯楽作だった。
Photo


2012年9月13日 (木)

健さんの孤独

先日、NHKで放送された
『プロフェッショナル・高倉健』を見る。
今までに見たスターのドキュメンタリーの中で、
一番面白かったな。
いいなぁ、健さんって。
その一言につきる。
どんなスターのドキュメンタリーも
普通は自己演出が見える。
こう思われたいんだなというのが、なんとなくわかる。
健さんも、
俺ってそんなに難しい人間じゃないよ、
もっと気さくな人間だよというのをアピールしたいようだったが、
それも含めて素晴らしい人間性がにじみ出ていた。
そんな気配り屋の健さんをたけしさんだけが、
孤独だと評していた。
「健さん、違うよ」とは、もはや誰にも言ってもらえないだろうと。
共に頂点に立った者にしか言えない指摘。
健さんのドキュメンタリーも素晴らしかったが、
この夜の『アメトーーク』の『どうした!品川』はもっと素晴らしかった。
おそらく今年のベスト1だと思う。
とにかく東野さんが凄い。
それに完璧にこたえた品川も凄い。
そして本当にこの企画を待っていたかのように庄司がキレッキレだった。
お前、どうしちゃったんだよ、どこに行くんだよ
という愛情をベースにした悪口。
東野さんと演出の加地君がものすごい腕力で、
品川庄司というコンビ芸人をリングに引っぱり戻した。
個人的には有吉が言った「売れるぞぉ〜」は泣きそうになった。
“お前、どうした?”が番組になる。
やっぱりお笑いっていいなと思った。

2012年9月11日 (火)

若手スタッフ

午前中、テレ朝で秋から始まる深夜番組の会議。
その前身となると特番の時は
会議室に4人しかいなかったが、
スタッフの数も10人位には増えた。
新しくロケ担当となったディレクターもめちゃくちゃ若い。
若い人とやるのは楽しい。
テレビはこうじゃなきゃいけないという固定観念がないから。
その後、いくつか会議を経て、
この日の最後は
『怒り新党』のVTR担当の舟橋君とVチェック。
彼もディレクターになって、まだ半年ぐらい。
考えてみたら、自分よりも20才位年下のはず。
テレ朝は社風なのか、若い人が伸び伸びしていると思う。
他局の事はわからないが、
不平や愚痴を聞かされる事もない。
あまり年の差を感じる事なく打ち合わせをする事ができる。
若い人とやった時に何が一番嬉しいかって、
失敗ができるという事。
今、活躍しているどんなプロデューサーや総合演出も
過去に失敗をした事のない人なんていない。
と思う、
自分が知ってる限りでは。
作家として、そこから付き合えるって、
すごい幸せな事なんだよな。

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